当社の雑誌製本のノウハウに、取り立てて変わったことはありません。数百ページ・数十万部の雑誌を、確実に発売日にお届けするために欠かせない“当たり前のことをきちんとやっているだけ”なのです。
正確でミスを出さない品質管理
製本工程で最も事故が起きやすい丁合部には、すべて乱丁・落丁防止カメラを設置すると共に、機械に頼り過ぎないよう、同時に経験豊かなオペレーターの目視によるWチェックを実施。さらに、セット時には毎回隣の印刷物(折丁)をわざとのせ、人為的にエラーを発生させてカメラ検知機能をチェックするなど、ミスゼロをめざしています。
また製本の合わせ時には引っ張り強度計にて製本強度を測り、工場長、進行、営業、各オペレーターが何重にもチェックした上で製本を始めます。
充実した製本機械ラインアップ
雑誌ならではの高速・大ロット製本を実現するために、他に類をみない充実した製本機械をラインアップ。さらに常に予備機を待機させるなど、万一のトラブルに備えての対応も万全です。
徹底した保守管理
雑誌の用紙特性上、製本工程で大量に発生する“紙粉”はトラブルの原因です。そこで、毎日の業務終了後、オペレーター全員で30分間の清掃を欠かしません。当社製本機械の耐用年数が他社より長く、製本機械メーカーが驚くほど高性能を長期に渡り維持できている理由でもあります。また、当社では専属の機械の保守管理担当者がおり、修理が発生してもほとんど社内で直してしまいます。
充実した人材
昭和56年から40年間近隣の新卒高校生を採用し続け、社員70名のうち49名が新卒者、49名が地元の川口市か戸田市から通っています。長く在籍して製本のスキル維持、向上に努めてまいりました。
丁合機で折丁をのせるのせ屋さん20名は平均で16年選手のベテラン揃いです。折丁のくせをしっかり取り、検品しながらのせるため、丁合機が止まることが非常に少ないです。機械のオペレーター経験者は35名いるので、いくつもの機械に精通しており、この充実した人材がミスのない製本を支えています。
計算しつくされた工場設計
上質な雑誌製本は、上質な製本環境から――。例えば当社工場は、2面道路の角地に設置され、刷り本の入庫と完成本の出庫が別々にできる動線となっているほか、工場内の各製本ラインも効率的動線、かつゆとりある作業環境の確保を考慮して設計されています。